今、やせている人、太っている人、ちょうどよい体型の人。
この現在の体型を作っているのは、日頃のその人の習慣です。
食事の習慣
たくさん食べる人、少ししか食べない人、1日3食食べる人、1日1食だけしか食べない人、はたまた1日に5食、6食食べる人もいます。
食べる時間も夜寝る食前まで、スナック菓子のようなカロリーの高そうなものを食べていると、やはりやせるのは、厳しいと言えるでしょう。
食べている内容も野菜をたっぷり食べるのか、あまり食べないのか、魚を食べるのか、肉を食べるのか、バランスがとれているかというようなことも関係してきます。
運動の習慣
毎日の生活の中に運動を取り入れているか、トレーニングジムなどに通って運動をする習慣があるのかないのかということも関係しています。
わざわざ、トレーニングジムに通わなくても、家の中で窓ふきや床みがきなど、日常の生活の中でできる運動をすることもすばらしい習慣です。
食事を作る最中や歯磨きしながら、つま先立ちをしたり、スクワットをするなど、その気になれば家の中でも運動をすることができます。
なぜ痩せられないのか
どうすればやせられるのか、どうすれば太るのか、誰でも何となくはわかっていると思います。
夜中に食べてはいけないし、運動もした方がいいし、食べ過ぎてはいけないし、アルコールの飲みすぎもよくない。
みんなわかっているけど、できないんですよね。
それって、習慣です。
いい習慣を身につけるということが、どれだけ大変なことか、何度失敗してきたことか。
多くの人が運動をしようと決めて、はりきって始めたにも関わらず、3日坊主となっています。
3日ならまだいいですよね。1日でくたくたになって、やめてしまったり、やろうと思ったけど、暑いから、寒いから、雨が降ったからという理由で始める前にやめてしまう人も多いでしょう。
せっかくやる気になったのに、もったいない話です。
いい習慣を身につけるには
どうすれば、いい習慣を身につけられるのか。
私たちは、どうすればやせられるのか、理屈では分かっているのです。
ただ、続けることができない。
ダイエットに限らず、1つの習慣を身につけるのは、大変なことなのです。
でも、ダイエットをしようとすると、ある日突然、ウォーキングをする、食事ではカロリーの低い食べ物を少し食べる、おやつは我慢する、ヨガをしたり、ダンベルなどの筋トレをする、というような思いついたことを全部やろうとしてしまいます。
いままで、そういうことをやってこなかったから、太ってしまったのにも関わらず、全部やろうとしてあまりに大変すぎて失敗するパターンが多いと思われます。
何を隠そう、私がそうです。
1つだけでも大変なのに、複数の習慣を一度に身につけようとするのですから、失敗する確率が高くなってもおかしくないですよね。
まずは1つ新しい習慣を身につける
習慣を身につけるには、まずは1つずつ確実に実行することが大切です。
1つ身についたら、また新しい習慣を身につける。気が遠くなる感じですが、仕方ありません。
一般に1つの習慣を身につけるのに、簡単なもので3週間かかるといわれています。その人にとって負担の大きい難しい習慣であれば、その3倍くらいかかるのです。
ということで、まずは簡単な行動を習慣化するトレーニングをしましょう。
家の片づけなどでもよく言われることですが、ステップが少ない方が、行動がしやすいです。
洗濯ものを片づけるのを例にとって説明します。
1. 棚に片づける場合・・・そのまますぐ入れられるので、1ステップ。
2. 引出しに片づける場合・・・引出しを開けるのが、1ステップ。それから服をその中に入れるので2ステップ。
3. 2階のウォークインクローゼットに片づける場合・・・階段を上がるのが1ステップ。ウォークインクローゼットの戸を開けるのが2ステップ。引出しをあけるのが3ステップ。服を片づけるのが4ステップ。
この3番のように、手間が増えれば増えるほどわずらわしくなり、服を片づけないで出しっぱなしにする可能性が高くなります。
言い換えれば、手間を少なくすればするほど、行動を起こすときの心理的な負担が減るということです。
なわとびをするのであれば、なわをすぐ見えるところに置いておく。運動用の靴は、すぐ履けるように出しておく。というようになるべくすぐ行動できるように、まわりの環境を整えることが大切です。
ダイエットが目的なので、運動するとき用のやる気がどんどん湧いてくるようなトレーニングウェアを準備しておいて、いつも目につくところに出しておく。
それを着て運動するとわくわくするようなトレーニングウェアは、運動が習慣になるまでの必需品です。
今は、おしゃれなウェアが多いので、そういう工夫もしてみましょう。
きっと運動の習慣を身につける後押しをしてくれることでしょう。